全体で見る技術を習得せよ。

偉そうなタイトルですが、己に申しております。


先日、食器棚の整理をした時の事。

棚にある食器全てを把握するため、テーブルの上に並べてみると・・・・↓

まるでごちゃ混ぜのリサイクルショップのよう!統一感のカケラもなし!!!だったのです。(°_°)


こんなにとっ散らかした理由は簡単。


「点で見ていて、全体で見ていなかったから。」


例えばある日の事。たまたま目に入った素敵な食器。例えばそのまたある日。素敵なあの人のように私もシックに生きたいわ、と普段ベージュや白ばかり選ぶのに冒険して買った黒い皿。突如湧いてきたアジアンブームにより集めた、タイの食器。


むかーーーしIKEAで衝動買いした、アメリカのお宅のオーブンからチーンと出てきそうなサイズの耐熱皿。購入時、夫から「その皿はいつ使うのか」と問われた際に「みんなでパーティの日にラザニアとかさ」なんて意気揚々と答えたけれど、そもそも私は自宅に人を集めてパーティーをしたがるような人間ではないし、仮にパーティを開催したとしてもラザニアは作らないであろう。🤣


という訳で、我が家の雰囲気に色や形は合うだろうか?手持ちの食器とコーディネートはできるだろうか?どんな時に使うのかイメージはできるか?などをすっ飛ばして「目の前の皿」しか見なかった(=点しか見なかった)結果、自己主張強めのメンバーを集めすぎちゃって収拾つきませーん!に似た世界が食器棚の中に完成されていた。


そもそも今回一度全部出して整理しようと思ったキッカケは、「なんだかしっくりこない。なんだか使いづらい。なんだか(テーブルに)合わない」と思ったからであったのだけど、気に入って買ったはずのものに対してなぜそんな風に感じるのか不思議だった。でも全てを出して並べてみて、その理由は全体を見ていなかったからだと、ハッキリとわかった。


これは食器だけでなく、ファッションやインテリアにも言えることなのだろう。点で見てどんなに可愛くても、自分自身の暮らしに持ち帰って全体を想像してみた時に、なんかしっくりこないと感じるものは見送る決意も必要だ。


そんな訳で、このごちゃ混ぜの食器達をまず色で分けてみた。テイストが異なる食器でも色でまとめると意外と素敵にまとまることもある。タイのお皿と和食器の相性が良いように。


どうにもこうにも我が家には合わないもの、何をしてもしっくりこないものは処分することにした。我が家の近所にあるリサイクルショップは使用済みのお皿は引き取ってもらえないし、そもそもそんな想いでリサイクルショップに手放すことは、ゴミにならなかったという私自身の免罪符にしかならない。心はすこぶる痛いが、2度と同じ事を繰り返さないために必要な痛みだ。


食器の整理をしながら己の購入パターンも見直す事ができた。そして己の好みはどこか田舎っぽさがあるような素朴な温かいデザインが好きなのだということも改めて認識。(遅)

黒い子たちはシルバーがアクセントのガラスボウルと合わせると抜け感ができて、しっくりきた。

「点で見ず、全体で見よ。」


ものを選ぶ時にも欠かせない技術だ。